Research / 研究

沿岸域に関する研究

LinkIcon博士号取得者リスト

  • 有明海における物理現象と環境変化の関係について

IsahayaWeir.JPG

有明海における環境異変の原因とその対策について研究しています.主に,流れ,海洋構造,懸濁物などの物質輸送構造の現地調査や数値モデル(POM, DELFT3Dなど)によるそれらの解析を行っています.
[担当者:矢野,田井,共同研究機関:長崎大学,デルフト工科大学(オランダ)など]

  • 水俣湾・インドネシアなどの沿岸域における水銀動態に関する研究

MinamataTower1.JPG

水俣湾においては,過去の水俣病の惨禍に対する環境修復事業として,原因物質である水銀を含んだ底質の浚渫が行われ,現在は安全な状態になっています.現在,人間への影響が考えられない程度のごく微量な水銀が底質に含まれていますが,その動態について現地調査や数値モデルの開発により,将来的な安全性の確認を行うことを試みています.また,開発した数値モデルは世界中(インドネシア,地中海,中国,南米,アフリカなど)で問題となっている沿岸域の水銀汚染への適用も期待されています.
[担当者:矢野,共同研究機関:環境省国立水俣病総合研究センター,長崎大学,サムラツランギ大学・ハサヌディン大学(インドネシア)など]

  • 温暖化適応策に関する研究

iStock_000015817299XXXLarge.jpg

IPCC第5次報告書によると,温暖化は避けて通れないことが報告されているこのことは,温暖化の適応策への視点の切り替えが重要であることを意味している.当研究室では,温暖化適応策として水災害分野の研究を推進している.特に,流木対策や氾濫制御技術などの分野の研究を推進しています.さらに,水環境への温暖化影響評価と適応策研究を推進します.
[担当者:矢野,共同研究機関:海岸研(橋本教授ほか),SI-CAT,など]

  • 沿岸域におけるブルーカーボン動態に関する研究

iStock_000015817299XXXLarge.jpg

アマモやサンゴが生息する八代海を対象として,生態系に取り込まれるCO2,いわゆるブルーカーボンの動態について現地調査や数値モデリングを行っています.サンゴとアマモが同時に存在する場での知見は少ないことから,新たな発見が期待されます.
[担当者:矢野,共同研究機関:神戸大学,北見工業大学,島根大学]

▲ ページトップへ

陸水に関する研究

  • 流域モデルによる沿岸域への地球温暖化影響評価に関する研究

TidalFlat.JPG

地球温暖化による気候変動はローカルな気象にも大きな影響を与えることが予想されている.有明海全流域において,降雨パターンの変動が流出傾向に与える影響を分布型流出モデルにより解析し,その変化が沿岸域環境へ与える影響を評価することを目指しています.
[担当者:矢野,共同研究機関:建設技術研究所]

  • 河川流域全体の流木災害リスク評価手法の開発

IMG_0088.JPG

平成24年,29年に発生した九州北部豪雨などの大規模な水害で度々発生している流木について,河川流域全体での可能最大流木流出量である「流木発生ポテンシャル」の概念を提案し,河川の橋梁における流木災害リスクについて温暖化による降雨変化や想定される被害額を考慮した評価法の確立を行っています.
[担当者:矢野]

▲ ページトップへ