研究概要

研究概要

研究概要
-地盤を改良・補強する技術

・セメント添加量と養生環境の違いに着目したセメント改良砂の短期劣化特性

日本では沿岸地域を中心に軟弱地盤が広く形成されており,セメントを用いた地盤改良技術は,軟弱地盤対策として広く用いられている.しかし近年になり,長期間海水環境下で曝されると劣化することが報告されている.そのため,高い耐久性,耐海水性を有するセメント系固化材の開発が求められる.

 

 

高炉水砕スラグは,銑鉄を製造する過程で発生する産業副産物である.特徴として,粒度分布が自然砂に類似し,軽量であり透水性に優れ,潜在水硬性を発揮する材料である.有効利用用途としてセメント材料や路盤材として適用されているが,今後もさらに利用用途拡大の検討が必要である.そこで,本研究では,高炉水砕スラグを地盤改良材(特に低置換SCP工法)として適用することを想定し,高炉水砕スラグの基礎的な材料特性を検討する.

 

 

  • わが国は,急峻な山岳地帯を多く抱えていると共に,一方で,軟弱地盤の広く堆積した低平地を有しています。このようなかなり厳しい地盤状況のなかで,軟弱地盤を効率よく改良したり,効果的に地盤を補強し強くする技術は,安全で安心な生活を確保するためには不可欠なものです。また,近年,幾つかの技術を組み合わせて,環境とうまく共生した技術の検討が進んできています。当研究室では,わが国のさきがけとして効果的に地盤を改良・補強する技術やその評価法の開発を行ってきており,世界をリードする成果を挙げています。
最近の研究テーマ
土-ジオグリッド系補強土の拘束効果に関する一連の研究(昭和28年度~)
地盤の併用型補強技術を活かした災害に強い斜面安定化システムの確立(平成19年度~)
浅層・深層改良の組み合わせによる環境共生型改良技術の開発
摩擦特性と変形追随性を有する複合固化処理土の開発

■ 土-ジオグリッド系補強土の拘束効果に関する一連の研究(昭和28年度~)

【資料準備中】

■ 地盤の併用型補強技術を活かした災害に強い斜面安定化システムの確立

地盤補強技術の新しい展開として、他工法との効果的な併用技術を検討しています。また、地盤の特性と補強効果を適切に反映した補強土構造物の安定性評価技術の開発を行っています。具体的には、現在、以下の課題に取り組んでいます。

  • (1) ジオグリッド補強された構造物の安定性評価手法の高精度化への取り組みジオグリッド補強された構造物の補強効果には、補強材による引張り補強効果と共に地盤を包み込む効果(拘束効果)の存在が知られています。これらの効果を適切に評価した、合理的な設計法の確立を目指した研究を行なっています。(2) 地盤の併用型補強技術を活かした災害に強い斜面安定化システムに関する研究

・平成19年度:科学研究費・基盤研究(B)「地盤の併用型補強技術を活かした災害に強い斜面安定化システムに関する研究」,研究代表者:安福規之

■ 浅層・深層改良の組み合わせによる環境共生型改良技術の開発(平成16年度~)

【資料準備中】

■ 摩擦特性と変形追随性を有する複合固化処理土の開発

本研究では、無害化処理した廃棄物を活用した環境共生型の軟弱地盤改良技術の開発を目的として、以下の研究に取り組んでいます。

  • (1) 無害化処理した廃棄物を活用した地盤改良技術軽量混合土、浅層及び深層改良など、軟弱地盤改良工法の特色を活かした新たな組合せ工法におけるリサイクル材の活用法を示す。(2) 地盤の併用型補強技術を活かした災害に強い斜面安定化システムに関する研究炭化物の持つ高い吸水能力に着目し、刈草炭化物を混合した火山灰質粘性土に対してコーン指数、一次元圧縮および三軸圧縮試験を行い、トラフィカビリティーおよび強度の改善効果を明らかにする。(3) 軽量土の力学特性の改善方法と環境負荷の評価廃棄物を再利用した短繊維補強材に着目し、気泡軽量混合土の強度特性の改善効果を明らかにする。さらに、発生土を活用した気泡軽量混合土の環境負荷低減効果の評価を行う。(4) 浅層・深層組み合せによる改良地盤の沈下抑制効果
  • リサイクル材を用いたフローティング(非着低)式の地盤改良工法の提案

浅層固化処理を併用した非着底型深層混合処理地盤の沈下量を推定し、その推定方法の妥当性を模型実験により検証する。 ・平成16-18年度:科学研究費・基盤研究(A)「無害化処理した廃棄物を活用した環境共生型の地盤改良技術の開発」,研究代表者:落合英俊

■ 摩擦特性と変形追随性を有する複合固化処理土の開発

【資料準備中】

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