本研究プロジェクトは,九州大学大学院工学研究院海域港湾環境防災共同研究部門の共同研究として,浚渫土砂を「減容化」しつつ「コンクリートに匹敵する強度」という付加価値を有する建設資材等へと再生できる処理工法を開発する。本工法は,熱を利用しない低コスト・低エネルギー成形技術であり,かつ自由度の高い形状の建設資材等の製作が可能であるとともに,浚渫土砂の減容化や埋立処分量を削減する場合にも活用可能である。本研究開発は,我が国の二酸化炭素排出抑制型の船舶輸送を進捗させていく上で大きな課題となっている航路・泊地浚渫土砂の処分について,その効率化や浚渫土砂の有効活用を実現する高圧脱水固化処理工法の現地スケールでの適用を試みる。本研究プロジェクトは,国土交通省の交通運輸技術開発推進制度「交通運輸分野におけるエネルギー・環境問題への対応-さらなる低炭素化等の環境にやさしい交通インフラシステムの開発-」の支援を受けて進めている。
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